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執筆者の写真秀志 池上

トレッドミルの利点・不利点

更新日:2022年4月26日


 3月21日から降り続いた雪が40㎝くらいつもり、先週は練習に影響が出ました。週末に予定していたロングランは石井整骨院のトレッドミルをお借りして実施することにしました。今回はトレッドミルと実際のランニングの違いについて述べてみたいと思います。

トレッドミルの利点

 トレッドミルの一番の利点は天候に左右されることがないことです。また車や信号を気にする必要もありませんし、都市部でお仕事をなさってる方は仕事帰りにジムのトレッドミルで走られる方も多いと思います。雪国にお住まいの方は冬場は大半の練習をトレッドミルで行うという方も多いかもしれません。62度に位置する町で生まれ育ったソンドレ・ノルドスタッド・モエン選手もそのうちの一人です。彼は高校時代から頻繁に冬場はケニアでトレーニングしていますが、ノルウェーの冬はそうはいきません。雪が積もる上に真冬の日照時間は5時間ほどです。この時期ノルウェーのほとんどの選手はトレッドミルでトレーニングを実施しています。


 また低圧酸素を用いることで標高を自由に変えることが出来るのもトレッドミルならではです。一度動画でモー・ファラー選手が4000mに設定してトレーニングをしているのを見たことがあります。私自身一度イギリスの低圧テント会社の営業マンと話したことがありますが、低圧テントの一番の利点はジャンクマイレージをなくすことが出来ることだと言っていました。ジャンクマイレージとはペースが遅く、脚に負担をかけるだけでトレーニング効果のないランニングのことですが、低圧テントを使えば普段とは違う刺激を体にかけながら体の回復を図ることが可能になります。私自身は自分の体で試したことがないので、現状では何とも言えませんが低圧テントを使うとすれば、楽なランニングは標高を3000mあたりに設定してそこで実施し、その他のトレーニングは普段通りに実施するつもりです。

2.トレッドミルの不利点

 トレッドミルの不利点は走り方が少し変わってしまうことです。通常のランニングでは、足が接地し、一瞬止まりそこから地面を足で押します。しかしながら、トレッドミルは地面の方が動きますので、接地した瞬間から足が後ろに動きます。これが故に、トレッドミルで走行する際には普段よりもピッチが速くなり、ペースが速く感じられる人が多くなります。この通常のランニングとは異なる動きを補正するために1%程度角度をつけて走るのがお薦めです。

 

 1%の角度をつけるのをお薦めする理由はこれだけではありません。通常のランニング時には空気の中に自信が突っ込んでいくことになりますが、トレッドミル上でのランニング時はこの空気抵抗を受けることがなくなります。従って、実質的には追い風で走っていることになります。この追い風分を相殺するためにも1%の角度をつけると走行速度と心拍数が、通常のランニング時にほぼ一致するようになります。


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ランニング書籍

講師紹介
​ウェルビーイング株式会社代表取締役
池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

​ウェルビーイング株式会社副社長
らんラボ!代表
深澤 哲也

IMG_5423.JPG

経歴

中学 京都市立音羽中学校

高校 洛南高校

↓(競技引退)

大学 立命館大学(陸上はせず)

​↓

大学卒業後

一般企業に勤め、社内のランニング同好会に所属して年に数回リレーマラソンや駅伝を走るも、継続的なトレーニングはほとんどせず。

2020年、ウェルビーイング株式会社の設立をきっかけに約8年ぶりに市民ランナーとして走り始る。

感覚だけで走っていた競技者時代から一変、市民ランナーになってから学んだウェルビーイングのコンテンツでは、理論を先に理解してから体で実践する、というやり方を知る。始めは理解できるか不安を持ちつつも、驚くほど効率的に走力が伸びていくことを実感し、ランニングにおける理論の重要性を痛感。

現在は市民ランナーのランニングにおける目標達成、お悩み解決のための情報発信や、ジュニアコーチングで中学生ランナーも指導し、教え子は2年生で滋賀県の中学チャンピオンとなり、3年生では800mで全国大会にも出場。

 

実績

京都府高校駅伝区間賞

全日本琵琶湖クロカン8位入賞

高槻シティハーフマラソン

5kmの部優勝 など

~自己ベスト~

3,000m 8:42(2012)
5,000m 14:57(2012)
10,000m 32:24(2023)
ハーフマラソン 1:08:21(2024)

​マラソン 2:32:18(2024)

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