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昔、九死に一生を得た祖母から学んだこと

 今日、朝イチから散髪に行ってきました。


 いつも同じ美容師さんに切ってもらっているのですが、その方が担当されているとあるお客さんの話を聞きました。


 なんでもつい先日、ある時からぱたっと来なくなったお客さんが、2年ぶりくらいに来店されたということでした。


 さすがは人の話を聞く職業ともある美容師さん、その方に何かあったのだろうと察して特に何も聞かなかったそうなのですが、そのお客さんの方から口を開き、どうやら癌が発覚して治療をされていたとのことでした。幸いにして早期発見だったとのことで、この度無事に完全寛解されてご来店されたということでした。


 その話を聞いて私はふと、昔、祖母に起きた出来事を思い出しました


 今から30年ほど前のことでしょうか。祖母が当時50代だった頃、癌が発覚しました。それも、早期発見ではなく、すでに進行してしまっていた状況だったそう。


 お医者さんからも絶望的である旨を告げられ、昭和モーレツ世代で、あの野村證券の荒波を乗りこなして勤め上げるほど、精神的には化け物級に強い祖父が泣き崩れてしまうほどだったとのこと。


 しかし、祖母だけは絶望しませんでした。当時確か私が生まれてすぐだったか、私が生まれる直前だったかは忘れましたが、とにかく孫の顔が見たいと。癌?そんなもん知らんと。私は絶対に治ると、信じて疑わなかったということでした。


 結果、祖母は奇跡の完全寛解を果たしました。実際にお医者さん的にももうこれは助からないだろうという状況でした。そんな状態から、症状の進行が遅れるとかではなく、完全寛解を果たしたというその話を祖母から以前聞いた時、私は世の中には医学や理論だけでは説明できないことがあるのだと思ったものです。(ちなみに祖母は健在です。今年83歳かな?)


 と、なぜ私がいきなりこんな話をしたのか?それは今日、美容師さんとの会話を通じて祖母のことを思い出し、そこから「自己暗示」「理想の未来」の重要性を思い出したからです。


 要するに、何かが起きた時に、どっちに捉えるのか?ということです。


 生きていたら、少なからず嫌なこととか、うまくいかないことは起こります。仕事していても、上司やお客さんから怒られることもあるし、自分じゃないミスを被らないといけないこともある。ランニングしていても、調子が悪くなったり、故障することもあります。


 そういった出来事が起きた時、良い方に捉えるのか?それとも悪い方に捉えるのか?


 そして、そういった出来事の先に、理想の未来はあるか?ということが、本当に重要なのです。


 例えば先ほどの祖母の話で言えば、癌が発覚して、それも早期発見でもないというのは、誰がどう見ても「悪い出来事」です。ですが、祖母はそれを決して悪いようには捉えなかったのです。自覚している症状がそこまでなかったらしく、だったら治るんじゃないかと考えていたそうでした。


 おそらく、祖母の性格を考えても本当にそう考えていたのでしょう。普段からあっけらかんとして、あまり物事を深刻に考えるタイプではなく、ポジティブ思考が常に身についているような人でした。


 そしてもう一つ、明らかな理想の未来がありました。それは、孫の顔を見ることです。今ここで死んでしまったら、これからの孫の顔も、孫の成長も見られない、そんな現実は到底受け入れられなかったのです。


 祖母にとって揺るぎない理想の未来であった、孫の顔、成長を見るということは、結果として祖母の持つ全生命力をそこに向かわせました。その結果として、実際もう難しいと言われたところからの完全復活を果たしたのです。


 実は私自身、それも最近似たような体験をしました。11月3日、2週間後に本命レースである神戸マラソンを控えた状態で、私は非常に強い捻挫をしました。レントゲン検査した結果、靭帯損傷がみられ、全治1ヶ月、年内のレースは諦めるよう医師からは言われました。


 4ヶ月以上かけて準備してきたレースの直前で捻挫し、全治1ヶ月。これも誰がどう見ても、少なくとも良い状況ではないですよね。ですが私はこの時、正直なところ「おいしいぞ」と思いました。


 なぜなら、もしこれを治して神戸マラソンに出場したら、この上ない美談になると思ったからです。そして、私の手元には幸い三型池上機という超優秀なコンディショニングアイテムがありました。これを使ってこの痛みを治して出走できたら、この上ない宣伝にもなるぞと、商売人としての魂にも火がついたのです。


 でも、そのストーリーは当然、治らないと成立しません。この時私にとっての理想の未来がより強固なものになりました。元々、神戸マラソンで2時間30分を切るという理想の未来はありました。だから、足を捻挫して、翌日に45秒しかジョグができなかった時も、全く諦める気持ちはありませんでした。


 それに加え、この危機からの復活というストーリーを成立させ、三型池上機をこの上なく宣伝するというもう一つの理想の未来ができたのです。こうなればもう、私の全生命力が痛みの緩和に向かって進み出します。結果、私は2日程度でトレーニングを再開することができ、神戸マラソンは出走して2時間30分を切ることができました。


思い込みが全てではない

 とは言えもちろん、思い込みとか、理想の未来を思い描くことだけでなんでも思い通りになるなんてことはあり得ません。心というのはあくまで「情報」であり、体は「物質」です。この世の中には情報と物質が二元的に存在しており、心で思えばなんでも思い通りになるなんてことは絶対にないのです。


 だから、実際に体という物質が良い方向に向かうよう、適切な治療(三型池上機や温泉、アイシングなど)を施しました。ですが、もしこのような治療をやるにしても、心が「治る」という方向に向いているか、それも治す目的が明確であるかそうでないかによって、この治療行為が体に与える影響も大きく変わってくるのは確かだと思います。


 私の例でもそうですし、祖母の話でもそうです。祖母だって、孫である私の顔が見たいという思いだけで治したわけではありません。もちろん最善の治療を受け、長い闘病生活は過ごしました。ですが、その闘病生活をただ「辛い」「治らないんじゃないか」「このまま死ぬのかな」と思うだけで過ごすのと、「絶対に孫の顔を見る」「あれ?症状をそんなに感じないぞ。じゃあ治ってるんじゃない?」という風に捉えて過ごすのかでは、全然違った結果になる可能性があるということです。


 そう、ある出来事が起きた時の捉え方とか、もしくは何かをやる時の心の捉え方に関しては、2通りの自己暗示があるのです。良いか、悪いか。これをやって意味があるのか、ないのか、です。


 そこで重要になってくるのが理想の未来です。例えばマラソンでサブ3をする、という理想の未来が設定されている場合、もし今の走力がまだマラソン4時間半だとしたら、今日できる練習は10kmを1km6分30秒で走る、というくらいのものになるでしょう。


 これは現状だけで見たら、マラソンサブ3からは全く遠い練習です。ですが、これをやることによって、マラソンサブ3をした自分、という理想の未来が一歩近づくのも事実なのです。 


 逆にそういう捉え方をできない人は、「こんなレベルの練習をやったところでサブ3なんか無理」と思って、やる気を無くしてしまったり、続かなくなったり、もしくはせいぜい位自分は4時間切が精一杯だな、と、自分で線を引いてそこまでになってしまうのです。


 自己暗示は良い方にも悪い方にもかかります。どうせかかるんだったら、良い方にかけたほうがお得じゃないですか?


 マラソンサブ3を目指すにしても、それが理想の未来に設定できている人と、まあ、できたらいいな、くらいに思っている人では、同じ練習をやってもその練習が持つ意味が全く変わってきますし、また練習に対する体の適応度合いも変わってくるでしょう。


 大人になるとどうしても、こうした心のアプローチというのは軽視しがちになるのですが、軽視している人が多いからこそ、積み重ねると大きな差になる部分だと思います。


 ぜひ、日常生活でも、お仕事でも、ランニングでも、自分にとって都合の良い自己暗示をぜひかけて生きて見てはどうでしょうか?


 そして、その心や思考を、どのようにして体に与えるのかということについては、今週末にリリース予定の新講義で解説します。


 この講義では、どのような思考(心=情報の使い方)をすれば、結果が良くなるのかを知りたい方のための講義であり、逆に思考や心の限界を解説します。


 先ほども申しましたが、理想の未来を作ったり、自己暗示を良い方にかけ続けたと言っても、もちろん限界はあるわけです。


 「思えば叶う」とか「思考は現実になる」とか言っても、今すぐ右手に純金10㎏出すことは出来ません。つまり、思考や心の持ち方が現実の結果(レース結果、年収、受験の合否、恋愛の成就などなど)に大きく影響を及ぼすのは事実である一方で、限界もまた当然ある訳です。


 そうすると、そもそもどのように思考や心が結果に影響を及ぼし、それはどの程度影響を及ぼし、その結果を良くするにはどのような思考や心の持ち方をすれば良いのかという三段階でくらいで考えておかなければなりません。そのための理論の部分から、実践の部分までを全て解説していく内容です。


 実際、私もこの講義を確認を兼ねて一回受講し、そしてもう一回集中して受講してみたのですが、これは今の私の思考の基礎となっている内容だと思いました。私がウェルビーイングに入ってからのこの3年間で


・マラソン未経験かつ、5kmジョグ(6’00”/km)で筋肉痛→マラソン2時間29分、ハーフマラソン1時間8分


・出張週3回、残業50時間、手取り月収約18万円→働く時間・場所自由、月照380万円(月収190万円)


 という変化を遂げることができた思考の、一番のベースになっているところです。


 そのベースは弊社代表の池上から叩き込まれました。忘れもしません、あれは2021年7月の出来事です。京都の西京極運動公園のベンチで、蝉が鳴きわめく中たった二人の社員研修をしていました。その時に池上から、思考、また心の使い方に関しての教えを受けました。


 あの時教えてもらった思考を、3年かけて少しずつ少しずつ実生活に影響を与えるように続けていって、それが徐々に実現していきました。あの時思い描いた理想の未来はすでに実現し、今ではさらなる理想の未来を追いかけています。


 この講義では、3年前に私が池上から教えてもらった心の使い方、心を体に影響を与える方法や理論を深く解説します。


 そんなこちらの講義を受講して頂いてあなたが得られる恩恵は以下の3点です。


・あなたの能力や可能性が最大限に発揮される


・年齢の割には若々しく元気でいられるようになる


・幸せになる



 約3時間の本講義と1時間の補足説明、PDF50ページ分の参考文献から構成されます。受講費はたった5000円です。


 リリースは今週の金曜日、もしくは土曜日の予定で準備しています。


 準備が完了しましたら、下記の商品ページ内の「カートに追加」というボタンが解放され、ご購入いただけます。カート追加ボタンを押していただいたあとは、お支払い方法をクレジットカード、PayPal、銀行振込からお選びいただき、商品データをお届けさせていただくメールアドレスをご入力いただくのみです。


 この講義は今回も三日間限定販売ですが、これはこの年がかわる年末から年始のタイミングにぴったりの内容だと思います。来年の抱負を考える上で、知っておいて損はありません。ぜひこの機会にご受講ください!





ウェルビーイング株式会社副社長

らんラボ!代表

深澤哲也


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ランニング書籍

講師紹介
​ウェルビーイング株式会社代表取締役
池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

​ウェルビーイング株式会社副社長
らんラボ!代表
深澤 哲也

IMG_5423.JPG

経歴

中学 京都市立音羽中学校

高校 洛南高校

↓(競技引退)

大学 立命館大学(陸上はせず)

​↓

大学卒業後

一般企業に勤め、社内のランニング同好会に所属して年に数回リレーマラソンや駅伝を走るも、継続的なトレーニングはほとんどせず。

2020年、ウェルビーイング株式会社の設立をきっかけに約8年ぶりに市民ランナーとして走り始る。

感覚だけで走っていた競技者時代から一変、市民ランナーになってから学んだウェルビーイングのコンテンツでは、理論を先に理解してから体で実践する、というやり方を知る。始めは理解できるか不安を持ちつつも、驚くほど効率的に走力が伸びていくことを実感し、ランニングにおける理論の重要性を痛感。

現在は市民ランナーのランニングにおける目標達成、お悩み解決のための情報発信や、ジュニアコーチングで中学生ランナーも指導し、教え子は2年生で滋賀県の中学チャンピオンとなり、3年生では800mで全国大会にも出場。

 

実績

京都府高校駅伝区間賞

全日本琵琶湖クロカン8位入賞

高槻シティハーフマラソン

5kmの部優勝 など

~自己ベスト~

3,000m 8:42(2012)
5,000m 14:57(2012)
10,000m 32:24(2023)
ハーフマラソン 1:08:21(2024)

​マラソン 2:32:18(2024)

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