こんばんは、ウェルビーイング池上です。
昨日第二回京都陸上競技協会記録会5000mに出場してきたので、その報告です。結論から言うと、本当にやらかしました。久しぶりに悔し泣きしそうになりました。練習の状況を鑑みると、良くも悪くも14分45秒で走れれば良いかなと思っていました。それ以上も出ないだろうけど、そのくらいの練習の練習は出来ていたのですが、スタートすると体が全く動かず、呼吸や動きには余裕がありつつも体が動かず終わってしまいました。タイムは手元の時計で15分21秒くらいでしょうか。いやあ週に二回しか走ってないようなやつにも負けて屈辱でしかなかったです。
原因は二つ考えられます。
一つ目は、せっかく順調にステップバイステップで基礎トレーニングから地道にトレーニングを積み上げていたのに、レースの5日前にいきなり1000m5本を400mつなぎで2分55秒から2分50秒でやったことです。つなぎを長めにとっているとは言え、今の自分にとってはちょっと調子に乗りすぎたなと、いきなり新しい刺激を入れすぎました。まだ1000mのインターバルは一回もやっていなかったので、3分くらいのペースで慣らしていけば、もっと結果は変わったものになっていたでしょう。
二つ目は、仕事含めて完全にオーバーワーク状態でした。創業以来一日も休みなく、仕事と練習を両立しようと試み、私は私なりにとても楽しませて頂いているのですが、最近は特に仕事のことが頭から離れずに走りに行っても、早く帰って仕事に戻らなきゃとかどうやったら、もっと面白く、役に立ち、そして信頼されるかなとそればっかりでしたね。
睡眠や栄養には人一倍気を使っていたつもりですが、それでも心から「休まっている」と感じられることがなく、自律神経の乱れを感じます。体ってやっぱり緩めるから、頑張れるんですよね。ケニアに行ってケニアの選手を見てきましたが、彼らの強みの一つは頭を空っぽにして、のんびりできることです。心身の休養と練習やレースでの頑張り、この二つに関してケニア人選手は秀でていました。
先発投手よりも抑えの投手を打ち崩すのが難しいように、やっぱり短期間集中のその力にはだらだら長く仕事をしていてはなかなか勝てません。
まあでも、仕事がどうのこうのというのはみんなそうですからね。与えられた条件の中でベストを尽くすしかありません。それにしても、少しリフレッシュも必要だなと思いました。
そんなこともあり、実は今日は仕事のことは忘れて、朝から走りに行きました。仕事があるから朝早く走りに行ったのではなく、仕事のことは忘れて走ることだけに集中しました。田園風景、川、湖、山、自然の美しいところを走ったのですが、本当に楽しかったです。久しぶりに走ることの楽しさを思い出し、心が洗われました。
そして、気分転換として走っているからこその動きも出てきました。プロ時代のリラックスして3:20/kで走る動きが戻りました。追い風もあったんですけど、動きとしてちゃんとリラックスして、腰の位置を高く保ち、力は入れずにリズムだけで3:20/kで走るという感覚がしっかりと出ました。詳しいラップタイムはフェイスブックの「ウェルビーイング株式会社」のページよりご覧ください。
このあたりがランニングの面白いところです。どこかで心の領域に踏み込んでいかないと、現象だけを目で追っていても見えてこないんです。疲労感もそうです。嫌々やったら、疲れる30km走も気分転換でやったら、疲労感は残りません。勿論、体にかかる負荷は残るでしょう。でも、嫌々やる30km走と比べたら体に残る疲労感も少なく、故障もしにくいです。そして、動きにも必然的に違いが生まれます。
私は根性論が嫌いです。でも、心の領域に踏み込ませずして、ランニングを語ることは絶対に出来ません。
最後に心の問題として、27歳になって私も変化を感じるようになってきました。今でもレースになるとカーっと燃え上がります。昨日のレースでも、後ろから踏まれたり、当たってこられたりすると学生相手に一歩も引かずに「下がれ!小僧!」という言葉が喉元まで出てきます。思うように走れなかったら、今でも悔しいです。
でも、次の日の朝起きたら、また自分のやるべきことに集中していけます。学生時代は結果が出ないと、悔しくて、またやらなくても良い練習をやってしまい、更にオーバーワークになり、更に感情が乱れて、やらなくても良いことまでやってしまいという負の連鎖に陥っていました。
ここからどう立て直していけるかは私にも分かりませんが、今は感情に流されずに「なるほど、これで上手くいかないんだ。じゃあ、こうやって修正してまたレースに出るか、タイムトライアルでテストしてみよう」と、自分のやるべきことを淡々というふうに持っていけます。でも燃える部分がないとやっぱりだめですからね。
若い時は若い時で、「走ることが人生の全て」と思える強さがありました。文字通りすべてをかけて競技にぶつかりました。その強さと表裏一体の「走れなかった時のつらさ、苦しさ」がありました。故障した時には人格全てを否定されたような気持ちにもなりました。不退転の決意の裏側にある融通の利かなさみたいなものがありました。逆に言えば、そこからどれだけ強い決意をもって取り組んでも方法論をもたないと上手くいかないということも痛感し、真理を求める旅に出ることになりました。
真理を求める旅の道中で学んだことをこれからもブログ、メルマガ、電子書籍、集中講義の中で共有してきますので、宜しくお願いいたします。
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